今回のスキーの話しは、スキーヤーがなんで減ってしまったのか?ということです。
スキーブームの昭和60年代、ゲレンデにはスキーヤーしかいませんでした。
それが、スノーボードの登場などでスキー用具は多様化していきました。
以前紹介した「スキーヤーがボードに転向してスキーを止めていく」それがスキー客減少の原因ならば、なぜスキーヤーがスノーボーダーに転向していったのでしょうか?
そこに、スキーヤー減少のキーワードがあると思います。

スキーヤーがボードに転向した理由、それは「スキー場のレジャーランド化」です。
バブル期にスキー場はレジャーランド化しました。スキー場はスキーをしにくる場ではなく、デートスポットあるいは家族のレジャーの場と化してしまったのです。
バブルの勢いで、ホテル等の高級宿泊施設の建設、高速&大量輸送対応のロープウェー・ゴンドラ・リフトの乱立、そして高速道路の建設が行われました。
その結果、スキー場はより身近な存在となり、誰もが楽しめるレジャー施設となったわけです。つまり、スキー場は「スポーツとしてスキーを楽しむ場」ではなく、「レジャーとしてスキーを楽しむ場」と変化したわけです。

そこで、より「気軽に=スキーと比べて装備(ブーツ等)が簡易」「簡単に=普通に滑れるようになるまでの練習時間がスキーと比べて短い」「仲間と楽しめる=スキーと比べて座り込むことが容易で密着度が高い」スノーボードが登場したわけです。
この、スノーボードの登場により多くのお手軽スキーヤーたちは一気にスノーボードに転向することとなります。

以前紹介しましたが、スキーヤーはこの5年間で平均滑走日数はわずかに増えています。その反面ボーダーは1日以上も減少しています。このことは、元来お手軽スキーヤーだったスノーボーダー達がスキー場に行かなくなった結果と推測できます。


バブルの崩壊後、レジャー施設は質の向上「ハードよりソフトの充実」が進みます。
マスコミの影響で、評価基準も厳しくなり、規制の緩和は競争の激化を生みました。
そもそも、スキー場はレジャー施設としては不利な立地条件です。
「遠い=交通費がかかる」「寒い=行く気が失せる」「天候次第=雪がないとどうしようもない」というわけで、一気に「安い・近い・楽しい」の都市近郊型のレジャー施設にお客を取られることとなります。
さらに、元々保守的でサービス業を運営していくのはいかがなものか?と言いたくなる経営者が多い中、レジャーランドとしてスキー場を見ていたスノーボーダー(お気軽スキーヤー)は一気にスキー場離れをおこしたわけです。

結論、レジャーランドとしてスキー場を捉えていた「お気軽スキーヤー」達は、レジャーランドとしてのスキー場よりも魅力のある都市近郊型レジャーランドを選んだわけで、その結果スキーヤーのほとんどは、体育会系スキーヤーと化したわけです。

以上、スノーボーダーとスキーヤー両方からスキーヤーが減ったわけを考察してみましたが、いずれもレジャーとしてスキーを捉えている人達がゲレンデに来なくなったこと、それがスキー客減少ということに繋がっているという結論に達しました。

そこで、次回はスキー客を増やす為にどうすればいいかということを考えてみたいとおもいます。

スキー客がなんで減ってきているのか?  − スキーヤーの減少からの考察 −