前回、紹介したスキー客減少の実態ですが、今回は「なんで減ってきているのか?」ということを取り上げてみます。

 さて、最近のスキー客の減少で顕著なのはスノーボーダーの減少です。
 5年間で1.1日もの減少というデータは前回紹介しましたが、スノーボーダーのなかでも
どのような段階のレベルの人がスキー場通いを敬遠しているのか?ということを考えてみました。

  今回も日本ケーブル社が調査した全国スキー場利用客調査に良いデータがありました。  以下のデータを見ていただきたい。ちなみにひとつの柱の合計が100になっていないのは残りがスキーヤーのためです。

まず注目できる点は、スノーボーダーの1年目と2年目の数値の差です。かなりの数のスノーボーダーが1年でリタイヤしたことが分かります。
 例えば、2001年に全体の
9.5%を占めていた1年目のスノーボーダーが2年目には5.6%になっているということが分かります。スノーボーダーの全体数の減少を考慮していないので単純に定着率を出すことは出来ませんが減りすぎです。
  半分近くのスノーボーダー達が1シーズンをもってリタイヤするということはなぜでしょうか?

  もうひとつ注目点は、3年以上のスノーボーダー数の減少です。2004年は順調に増加していた流れが一変して減少に転じています。
  スノーボードが流行し始めたのは10年ちょっと前です。経験年数が長いスノーボーダーが減少に転じるということは流行に陰りが見え始めた証拠かもしれません。

以上、このデータを見るとスノーボーダーは流行に乗って人口は増えたが、定着率が低いということがいえます。人口は多いものの、あくまでレジャーのひとつとして、趣味の域までは達しないスノーボーダーの多さが伺える資料ではないでしょうか。
  趣味の域まで達していないということは当然、スキー場に足を運ぶ回数は少なく、また他に興味のあるレジャーがあれば、そちらを優先してしまう可能性も高いということです。

結論、なんで減っているのか?と言いますと、今まで主流を占めていたスキーヤーとは違った性格を持ったスノーボーダーの登場が原因のひとつではないでしょうか。
  彼らはスキー場に趣味のスノーボードをやりにきているのではなく、レジャーの一環としてスノーボードをやりにきているのです。

そこの部分が減っている原因であり、スキー場再生のカギでもあると思います。

さて、次回のテーマは、スキーヤーを分析してみましょう。スキー場を支えていたスキーヤーがなぜ減ってしまったのか?です。

スキー客がなんで減ってきているのか?  − スノーボーダーの減少からの考察 −